株式会社ウィンキューブホールディングス

治療院やスポーツ業界を中心にマーケティング支援をしている株式会社ウィンキューブホールディングス様の研修プログラムは、今年で2年目になります。 内定者と現場の第一線で活躍する先輩社員が一緒にプログラムを行うことで、内定者にウィンキューブホールディングスで働くイメージをもってもらうことを目的に研修を行なっています。 プログラムを採用いただいた背景や研修の中で見えた参加者の様子について、経営管理部部長の萩原晃平様にお話を伺いました。

 

仲良くなるだけではない研修を探して

目指している組織像を教えてください。

「超プロフェッショナルたちが集まる日本一のマーケティンググループ」というビジョンを掲げています。その「超プロ」の基準は、ひとりで売りたいものをプロモーションして、どこでも最大益をあげられる人材です。

そんな中で弊社のプログラムを使ってみようと思ったきっかけは?

以前は別の研修会社に屋外で行う体験型のプログラムを依頼していました。しかし、研修がかなりパッケージ化されていて、うちの会社のステージや課題に合っていないと思うようになりました。仲良くなるだけのチームビルディング研修では困るんです。会社によって状況や悩みも違うのにひとつのパッケージに押し込むのは難しいですよね。

そんな中、プロジェクトアドベンチャージャパンという名前を知り、HPを見てみましたが詳しい内容が書いてありませんでした。オリジナルで都度つくるから詳しいことが書かれていないんですね。

最初にどんなセットアップで活動に入っていくか、ゴール設定をどうするのかなどがちょっと違うだけでファシリテーターの動きも変わるので、詳しく書いていないことにも納得しました。

PAの研修は、山をダッシュしたり大声を出す研修と一緒にしない方がいいと思いますね。そういう研修を取り入れた企業さんに採用理由をきくと、「とにかく現場や社会に出るときついんだぞ」ということを知らしめるために最初に一番きついことをやらせるということが多いです。

うちがPAを取り入れていることを知っている人からは「また山に行ったんですか」みたいなことを言われることがあるのですが、そこじゃない!と言いたいですね。

研修の中で起きること

今年のプログラムでは、1日目に僕が座学、2日目にPAを実施しました。座学で話すことも事前にPAJコーディネーターに伝えて、当日に備えてもらっています。1日目に「超プロフェッショナルとはどう動くことなのか」ということを話し合います。そこで自分たちで出した言葉を2日目にPAで実践する形です。

PA研修を見ていてどんな印象ですか?

面白いです。見ていて楽しいです。 プログラムを見ながらコーディネーターの報告を受けましたが、その内容が的確でした。普段、僕が現場を見ていて気づいていることと同じことに気づいていると思いました。

研修の中では、先輩社員の普段のマネジメントスタイルが出てきていました。PAは社員にとって未知のことなので、素が出てきます。特にマネジャーの気づきが一番多いと思いますし、学びが大きいという印象です。

萩原さんから見て、皆さんにとっての未知の体験とは何でしたか?

そもそも日常で木の壁は登らないでしょう(笑)。普段体を動かさない人たちが体を動かしながら考えるというのは、単純に気分転換にもなります。

「これ全然マーケティングに関係ないじゃん!」と思う人もいると思いますが、振り返りのときには、「もっとこうしなきゃいけなかったよね、これはこの間のプロモーションの振り返りでも同じこと言っていたよな」みたいな感じで、普段の仕事と同じことを振り返っているんです。ビジネスと同じで、やってみなくてはわからないことを圧縮した時間で体験できています。

 

 

未知の体験の中で心の変化も見えますか?

心の変化というより、「気づいていたことだけど、思い出させられた」という感じが強いかもしれません。

我が社では内定者研修兼、上長の現場研修という目的でPAをやっています。内定者たちからすると、同じ状況で先輩も初めてのことをやる中で、先輩たちが活躍する場面も体験します。リーダーシップを発揮する先輩の姿を見る中で、「超プロフェッショナル」を感じてくれていると思います。

一番印象的だったシーンは?

人数が多いので、手持ち無沙汰になる内定者がいました。でもうまく参加できない人も、なんとか別の角度から見ようとしていたり、何かできることないかと探している姿は、いい内定者たちだなと思いました。大人数でやっていてもそういう細かなところが見えるというのがPAのいいところですね。

また、マネジャー陣の課題などがプログラムの場で見えたりもしたので、それを持ち帰って社内で研修していかないといけないと感じました。

現場で生かす

研修から得たものでどんな部分が現場で生かせていますか?

人によって違うとは思いますが、人事の立場から生かしやすいのは、管理職がマネジメントに悩んだときに、アドバイスしやすいという点です。

誰々がこういう悩みを抱えていて伸び悩んでいたときに、「あの研修のときもこうだったよね、あのときはこういうアプローチしたら解消したね、これを現場でやるならどういうことができる?」と話していくと、「こういうことができるかも…」となることがあります。

普段、僕は社員の業務をずっと見ているわけではないので、一部だけ切り取って持ってこられてもアドバイスしにくいことがあります。でも切り取ったところと研修でやっていたことがなんとなくリンクしていたりすると、アドバイスしやすいことがあります。

実際に体験があるということは大きいですか?

そうですね。体験があるのも大きいし、難しい壁を越えるということをあの短時間でいくつもできるので、いろいろな結果が見られるのがいいですね。

例えば、みんなの力で達成したという午前中の結果、みんなで力を合わせたけど未達だったという午後イチの結果、みんなの力で達成できたけど手を抜いている人がいた夕方の結果というように、1日でいくつも体験ができるので、同じようなことが現場で起きたときに、「あのときのあれと似ている」と思い出しやすいですね。

座学より体験

萩原さんがPAをひと言で表すと何ですか?

「現場の縮図」ですね。仕事は全て、やってみなければわからないことを相談してやってみて、ダメだったらPDCAです。PAでは特にそれがやりやすい感じがします。

世の中にはさまざまな体験型の研修がありますが、ゴールや結果が想像できない内容が来るので、参加者が準備しづらいのがいいと思います。

PAは現場で1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月かけて起きるようなことが、たった1時間に凝縮される研修なので、そこが大きく違うと思います。