高野哲郎

アドベンチャーエデュケーション

■経歴

高校生のとき、ある先輩から「おもしろいところがあるからおいでよ!」と誘われたジュニアリーダー活動が私の原点です。子ども会活動や地域行事のお手伝いを通して、“人に楽しんでもらう喜び”や“人の関わる場をつくる楽しさ”を知りました。教師を目指し大学進学したものの、サークル活動やキャンプ場でのアルバイト経験を通して「こどもたちは遊びの中で成長する」ことを実感し、学校以外の場所でこどもたちの成長に関わりたいと考えるようになりました。大学卒業後は小売業に従事し、休日を使って参加した研修で偶然プロジェクトアドベンチャーに出会い、衝撃を受けました。その後、自分の想いに挑戦するために退社し、フリーランスとして活動をはじめました。アドベンチャープログラムのファシリテーター、プレーパークのプレーリーダー、キャンプカウンセラー、児童館での非常勤スタッフ、自立支援プロジェクトのスタッフなど、多様な体験の場に関わり、2010年より現職となりました。

ファシリテーターとして学校や企業、指導者養成など様々な対象に向けて1000回以上のプログラムを提供してきました。また、今年からプログラムチームのチームリーダーとして、PAプログラムの普及や発展に務めています。

■プログラムで大切にしていること

□“アドベンチャー”と向き合う

一人ひとりにとっての“アドベンチャー”とはなんだろう?という視点で観察し、働きかけるように心がけています。“アドベンチャー”とは、その人のもつ経験や知識によって全く異なる状況で生じます。本人にとって、不安や困難が伴う未知の領域であると同時に、ドキドキワクワクして思わず取り組まずにはいられないほど魅力的なのが“アドベンチャー”です。

プログラムを通して、一人ひとりが自分自身の“アドベンチャー”と出会い、それが成長の起点となるようにファシリテートします。

□グループのちからを信じる

これまで数多くのプログラムを提供してきましたが、一度として同じ状況はありません。それはグループの発達状況と構成メンバーが異なるからです。だからこそグループでの取り組みに関して、余計な示唆はせずにグループに委ねるように心がけています。それぞれのメンバーが試行錯誤しながら関わることによって、グループにはエネルギーが生まれます。そのエネルギーさえあればグループは目標や理想像に向かって、自ずと前進して行くことが出来るので、私はそのちからを支援することに注力しています。

インタビュー#0077 「アドベンチャーを通したあり方」
インタビュー#39 「チーム名を変更しました!(前編)」スタッフインタビュー#39 「チーム名を変更しました!(後編)」