インタビューvol. 29 高野孝子さん「”おかげさま”に生かされて」
「サステナビリティ」というのは、自然環境のことだけではありません。人や動物、植物などとも関係し合っています。だから「おかげさまを忘れないでね」と学生たちに伝えています。
「サステナビリティ」というのは、自然環境のことだけではありません。人や動物、植物などとも関係し合っています。だから「おかげさまを忘れないでね」と学生たちに伝えています。
人に対する誠実さがお米に出るような気がします。お米は生産者を映し出すので本当に面白いんです。
いつでもお互いに心を素っ裸にできることです。子どもたちのことは、同時代を生きている仲間だと言っています。「俺は昭和生まれで、お前たちは平成生まれだけど、時代云々じゃなくて、いま、この時代を共有してい生きている仲間なんだ」と言っています。
僕も「教員を辞めたい」と悩むほどしんどいことがたくさんありました。だけど多くの人たちの支えによってなんとかサバイバルしてきた一人です。サバイバルして見えてきたこと、出会ってきた人たちの価値を知っているからこそ、しんどい思いをしている人を助けていきたいと思うんです。
京都造形芸術大学芸術教養学科 学科長の早川克美さんは、通信教育で「デザイン思考」を社会人に教えています。デザイ…
ものをつくるには「ファーストステップ(最初の段階)」がとても重要です。デザインの前の調査をどれだけ詰めて行なうかで、よいものができるかどうかが決まります。
サステナビリティというのは、先のこと。持続可能かどうかというのは、今だけ生きていればいいということではないんです。
イヌワシは日本の山の自然を代表するような、生態系のトップにいる貴重な生き物です。そのイヌワシが棲んでいるうちの町はすごい!と子どもながらに思っていました。だからイヌワシがこの町からいなくなってしまったというのはすごくショックですね。もっとも南三陸だけではなく、日本のイヌワシそのものが絶滅の危機に瀕しています。それをなんとかしたいんです。
私は、PAというアイデンティティをずっと守ろうとしてきて、本をつくること、HPをつくることをしてきた気がするんです。だからいまは少し揺れています。クラシックな「ザ・PA」を守っていくことがPAJを最初につくったうちの一人として大事なことなのか、それとも時代の動きの中で新しいかたちになっていってもいいのかを考えているところです。
ひと言で言うと、私の研究は、「ものを見る」という研究です。ここにコップがあるときに、機械に「コップだ」と言わせたいけれど、これが非常に難しい。なぜなら、機械は、ものを認識することができないからなんです。では人間はどうやってものを認識しているのか。