30周年記念イベントレポート
プロジェクトアドベンチャージャパン(PAJ)は、2025年11月、設立30周年の節目に3日間の「30周年記念イベント」を開催しました。
このイベントは、これまでPAJと関わってくださった皆さまとの再会と、アドベンチャー・ラーニングの未来をともに描くための場として企画したものです。
DAY1|30周年記念パーティー
日時:11月28日(金)/参加:80名+全国のPAJスタッフ
初日は、これまでPAJの歩みを支えてくださった多くの皆さまの中から、代表してご来場いただいた方々をお迎えしました。
当日会場にお越しいただけなかった方々の存在にも思いを馳せながら、全国のPAJスタッフが一堂に会する、かけがえのない時間となりました。
普段は教育現場、PANZA施設、施工現場、企画・運営など、それぞれのフィールドで活動するスタッフが、直接言葉を交わし、思いを共有できる貴重な機会でもありました。
お越しいただいた皆さまとともに30年の歩みを振り返りながら、過去と現在、そして未来が自然につながっていく、あたたかなひとときとなりました。
まさに、30周年のテーマである「つながる時間」を象徴する夜でした。

DAY2|30周年記念イベント
日時:11月29日(土)/参加:70名
PAJの原点である教育事業に関わる先生や実践者の方々が集い、体験活動と対話を通して時間を共有しました。
実践歴30年近くのベテランから、最近PAを知ったという方まで、幅広い立場や経験の参加者が集い、それぞれの視点が交わる場となりました。
実践発表、ハイエレメントでの挑戦、グループ対話など、参加者のつながりから自然に笑顔と声が生まれ、気づきや学びが生まれる場が立ち上がっていく過程が印象的でした。
参加者の声
「周りの支えや応援が力になり、勇気をもらえることを改めて感じました。」
「PAを通した“自然に関わりたくなる感覚”を強く感じました。」
「世代や立場を越えて本音で語り合えた時間が印象的でした。」
「PAは30年経っても色褪せない、人の変容を支える学びだと思いました。」
「保育や教育の現場でPAを届ける仲間が全国にいることを実感しました。」


DAY3|スペシャルワークショップ by Laura McDonald(PA,Inc.)
テーマ|ネガティブな感情を活かす「感情マネジメント力」
最終日は、PA,Inc.のローラ・マクドナルド氏を招き、感情マネジメントをテーマにした体験的な学びの場を開催。
身体の感覚と感情を結びつけるアプローチや、Hand Brain Modelを用いた対話を通して、感情の捉え方や取り扱い方の理解が深まっていきました。
参加者の声
「感情には良い悪いはなく、“今の状態を知らせてくれる情報”だと理解できたことが大きな学びでした。」
「ローラさんの自然体で安心できる空気感と、丁寧なファシリテーションが印象的でした。」
「感情のラベルづけの難しさと大切さを実感しました。授業にも取り入れてみたいと思います。」

代表取締役 小澤 新也 メッセージ
「30周年を機に、これまでつながってきた皆さんと、あらためてつながり直すことができました。
当日お会いできた方も、今回は叶わなかった方も含め、これまでのすべてのご縁がこの30年を形づくっていると感じています。
ここから先、アドベンチャー・ラーニングを、もっと多くの場へ、もっと多くの人へ届けていきたいと思っています。
そのために、ぜひ皆さんのお力をお借りしながら、ともに広げていけたら嬉しいです。」
イベントを通じて見えた未来
この3日間を通して、アドベンチャー・ラーニングは人と人とのつながりの中で立ち上がる学びであることを、改めて実感しました。
挑戦を支える声、安心して言葉を交わせる場、その場でしか生まれない笑顔と涙。
体験が人を動かし、つながりが世界を広げていく——
そんな瞬間を数多く目にすることができました。
PAJはこの30年間、青少年教育、企業研修、福祉、保育、スポーツ、地域の取り組みに加え、アドベンチャーパークを全国に創る施工事業として体験の場を広げてきました。
さらに、自ら運営に取り組む PANZA をスタートさせ、団体だけでなく個人にもアドベンチャー体験を提供する機会を作るようになりました。
これからも、PAJは体験から生まれる価値を社会に根づかせる挑戦を続けています。