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2021年2月1日

どうやって高い所に登る?

アドベンチャークリエーションチームメンバーによるコラムです。
writer:ジョスラン・ルホウエゼク

どうやって高い所に登る?

私たちは毎日、高所で楽しんだり発見できるアクティビティをゲストに提供しています。 ゲストはジップライン、エアリアルコース、吊り下げたネットなどのレクリエーションを楽しんでいます。アドベンチャー施設では、全てのゲストが適切に設計された器具を使い、適切な訓練を受けたスタッフが安全を確保しています。 みなさんはどうやって高い所にたどり着くのでしょう? 高い場所で得られる喜びを提供するために、私たちはどのように木、ポール、その他の装置の上部に器具を設置しているのでしょう?


●こちらのページではラシュモア山の花崗岩にジェファーソンの目を刻んでいる写真があります。 構造物や自然物に登るのがレジャーになる前から、そこには「登るニーズ」がありました。 例えば建物のメンテナンスや建設、特に古いモニュメントや高層ビルの場合、ロープアクセスの技術が必要になります。このニーズから、ソリューションと技術スキルが生まれたのです。
●こちらのページでは、ノートルダム大聖堂を復元している様子が書かれています。
初期の頃、技術は主にロープの結び目の組み合わせのみでした。
それぞれのノット(結び目)には、自身の位置を維持したり、安全に登ったり、降下を制御したりするなど、それぞれの特性があります。これらの技術のほとんどはロープを使って安全を確保するのが一般的であった登山から来ました。

高所作業車の発展とロープアクセス

ロープアクセスは危険な仕事なので、高所でシンプルに作業をするためには、熟練者が必要です。
1920年から、最初の油圧エンジンと共に、さまざまな種類の電動の作業車両が登場しました。

1970年代以降、JLG社は操作性の高さを用いて、世界中の高所での作業方法を変えてきました。今では、車両を適切に使用することで、高所へアクセスすることができます。

高所作業車は非常に安全な作業環境を提供してくれます。これらは操作方法と運転を学べば、ロープアクセスよりも非常に効率的に作業をすることができます。

高所作業車は、トラック式と自走式(ホイールとクローラー)があり、これらを便利に使うことができます。
平地であれば作業者を使うことによって人間の作業を簡素化することができます。しかしこの重い機械は、ぬかるんだ場所では使えません。そのため、いまでもロープアクセスが使用されているのです。


ロープアクセストレーニング

ロープアクセスを使用する労働の需要が高いため、フランスでは2007年以降、高所で働く人々の安全を確保するために、全ての機器の基準と作業基準が作成されました。

また、30年来、世界的な協会であるIRATAでは、産業用ロープアクセス労働者が会員となり、適切な訓練を受けることができます。トレーニングの様子はこちらから見ることができます。

機器メーカーも急速に成長し、あらゆるニーズに対応するより安全でシンプルな機器を提供しています。

古いノット(結び目)は今日でも使われていますが、それらの多くは適切で安全な装置に置き換えられてきています。
高所で作業するために必要な知識が少なくて済み、多くの作業者や救助チームが簡単に仕事をすることができます。すべての器具は基準に準拠しており、誤解や致命的なミスを避けるための指示通知 (notice)が付属されています。

PAJでの高所作業

さて、私たちはどうでしょうか?
プロジェクトアドベンチャージャパンでは、クリエーションチームの全員が柔軟に高所で作業することに長けています。私たちはヨーロッパとアメリカの基準を満たす器具を使用しています。

工事の効率と安全性のために、可能な限り高所作業車を使用しています。
現場の事故のほとんどは、高所での作業や作業者の疲労時に発生するため、高所でのロープアクセスでのリスクを制限することが重要です。
力を使わず、肉体的に疲れずに、速く作業をすることができます。
ただし、樹木に設置する場合、地面が高所作業車を使用できない状態であることが多いため、このような場合はロープアクセスを使って作業します。

森や公園のような緑の場所も地面が柔らかく、重い機械は地面を変形させるだけでなく、木の根や生物を破壊する可能性があります。
そしてメンテナンスは作業負荷が軽くなり、機械を入れるのが困難な場合もあるため、主にロープアクセスが使用されます。

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