インタビュー#117「まんまを生きられる組織に<後編> 」

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「まんまの自分でいいんだよと思えるのがPA」と言う森さん(森和成)。後編では森さん自身の原体験とこれからのPAJについてききました。(前編はこちら

組織開発との出会い

ーー森さんの専門である組織開発との出会いは?

組織開発に興味を持ったのは高校から始めたアメフトです。そんなに大きな選手はいないのにインターハイの常連校でした。なぜ常連校だったかというと、顧問の先生が本番の前になると、「よっしゃー!やるぞー!」という空気感をつくるのが上手だったんです。

試合で120%以上力を出せる。今思えば、フロー状態をつくるのが上手だったんですね。チームの気運を盛り上げて、個人のパフォーマンスを最大化する、あれは何なんだろうというのが私の原体験です。

自分の人生を紐解いてみると、いろいろな過程がある中でパカーンとブレイクスルーできたポイントがいくつかありました。

そこでは何を体験して、その体験に自分自身が、どのような意味づけしているか、が重要なポイントでした。

その点、PAはアプローチとしてすごくいいなと思います。ロープスコースはシンプルさがいい。揺れる、登る、飛び降りる、渡るというシンプルな遊びや動きの中で、気づけることがたくさんあるんです。そしてそいういう遊びの体験が子どもたちになくなっていることにはすごく意識を持っています。

パッションをかたちに

ーーそんな森さんからみて半年くらい関わってみたPAJはどうですか?

もっと気落ちしているのかなと思っていましたが、思ってた以上にみんなパッションありますね。だからなんとかなるだろうと(笑)。でもポテンシャルは高いのに方向づけがよくなくて、うまく生かしきれていない。

素材は素晴らしいものがたくさんあるのに美味しく料理できていない。フライパンに入れてごちゃまぜにして焼いただけみたいになっています。もうちょっと美味しく味付けすればもっといいものができます。

ーーどうやったら美味しいお料理になりますか?

それを私がやっちゃうと、自分たちでつくった料理になりません。そこはステアリング・コミッティだけではなくて、PAJの中でコミュニティの輪を大きくしながら、現場で知恵を出していく、そんな形にしていければいいのかなと思います。

ーー森さんは社内の人がやるのがいいと言っていますが、ガンガンやりたくなりませんか?

強い思いもあるし、アイデアもたくさんありますが、それ以上に、みんながもっとやったらいいじゃん!と思いながら今のところ、笑いながらぐりぐり刺しているだけです(笑)

自分たちの知恵・力で創り出して、形にして、成果につなげていかないと、自分たちのものになりませんからね。

ーーPAJのメンバーが持つポテンシャルとはどんなものですか?

まずは業界内ではそれだけの実績を残しています。財務諸表には載ってこない『無形資産』が多くあります。それをなんで生かさないのかなと思っています。

ロープスコースも、日本にこれだけ広がっています。ロープスコースを持っている団体・組織のコミュニティ化やコラボレーション、数千人いるワークショップ受講者のコミュニティ化、更なる成長に向けての成長ステージを描き出したり、成長機会を提供すること、次世代に向けての真のファシリテーター育成も大切だと考えています。

PAJがあったからこそ感化されて生まれたものがたくさんあると思うので、それを大きなムーブメントにすることができるはずです。

動かし方、生かし方

動かし方、生かし方がわからないと目の前のタスクに走ってしまいます。やってうまくいかないこともあるけれど、そこで歩みを止めるから失敗になる。歩みを止めなければ結果は絶対に失敗にはならず、単なる過程でしかなくなる。自分がこだわってやりたい思いがあるならやっちゃえばいいと思うんです。

PAJは「みんなフラット」だと言っているところがある意味、何かしらの足かせになって、横にらみになっているんじゃないかなという気もします。

本来の林さんが伝えたい「フラット」は、「人と人としてフラットに向き合おう!」という意味合いであり、横にらみを意図はしていないはずです。もっと自分の思いと素直に向き合い、足元は見失わないようにしながらも、横ではなく前を見る、行きたい先に向けて一歩目をどんどん踏み出したらよいのだと思います。

好きなことをやる

ーー森さんは何でいつもそんなに元気なのですか?

好きなこと、楽しいことしかやってないからかな(笑)

ーーめんどくさいこともたくさんありませんか?

そんなことは大したことじゃなくて、つくりたい、面白い世界観の単なるプロセスの一部でしか無い。自分のやっていきたいな、こういう世界観を築いていきたいなという思いがクリアーであれば、その過程にあることはなんでもありません。

過去に打ちのめされたこともありますが、お天道さまに正面から顔向けできることを堂々とやっていれば、なるようになるんだという楽観的なところがあります。

ーー森さんがつくっていきたい世界観とはどんなものですか?

もっと生き方を見直そうよということですね。自分らしく生き生きと、自分の人生を自分の二の足で歩いていける人で溢れる世界にしたい。

「忙しい」は、心を亡くすと書きます。自分の人生を生きていないで、時間をお金に変えるだけの意識だけで働いていてもハッピーではありませんから。

ーー森さんはPAJでどんなことをやりたいですか?

PAJの持っている力、素材、本来のPAJを、まんまもっと広く認知してもらいたい。そのやり方はいろいろあると思うんです。

今はステアリング・コミッティのみんなとMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)を見直しています。その次が、PAJの強み(コアコンピタンス)を改めて精査し、提供するソリューションやターゲットがより具体化され、フォーカスすべき所にフォーカスできるようになっていきます。

そのあたりがクリアーになれば、PAJは一気に加速化するでしょうし、自分らしく生きられる人を広く社会に増やしていけるのは間違いないと考えています。

(20210225)