インタビューvol.22 鈴木卓也さん「イヌワシが再び空を飛ぶ日」
イヌワシは日本の山の自然を代表するような、生態系のトップにいる貴重な生き物です。そのイヌワシが棲んでいるうちの町はすごい!と子どもながらに思っていました。だからイヌワシがこの町からいなくなってしまったというのはすごくショックですね。もっとも南三陸だけではなく、日本のイヌワシそのものが絶滅の危機に瀕しています。それをなんとかしたいんです。
イヌワシは日本の山の自然を代表するような、生態系のトップにいる貴重な生き物です。そのイヌワシが棲んでいるうちの町はすごい!と子どもながらに思っていました。だからイヌワシがこの町からいなくなってしまったというのはすごくショックですね。もっとも南三陸だけではなく、日本のイヌワシそのものが絶滅の危機に瀕しています。それをなんとかしたいんです。
私は、PAというアイデンティティをずっと守ろうとしてきて、本をつくること、HPをつくることをしてきた気がするんです。だからいまは少し揺れています。クラシックな「ザ・PA」を守っていくことがPAJを最初につくったうちの一人として大事なことなのか、それとも時代の動きの中で新しいかたちになっていってもいいのかを考えているところです。
ひと言で言うと、私の研究は、「ものを見る」という研究です。ここにコップがあるときに、機械に「コップだ」と言わせたいけれど、これが非常に難しい。なぜなら、機械は、ものを認識することができないからなんです。では人間はどうやってものを認識しているのか。
いろいろやりきって、もうこれ以上することがなくなっても、私はこの仕事を辞めないと思います。いつも今以上のことを、もっともっとやろうとしています。明日もまた新しいことをします。昨日も今日も明日も続けていくのです。
森のようちえんに行ったからといって、その子そのものが変わるわけではないです。本来生まれ持ったものが変わるのではなくて、その子のままなんです。シャイな子はずっとシャイ。どこかで変化するかもしれないけれど、それが森のようちえんだったからなのかは僕は何とも言えない。
体験学習というのは可能性教育ということだと思うし、人生をどう生きるかということを考えるのがアドベンチャーです。そしてそこには、「いま生きている」ということへの感謝も込めたい。生きているというのは、本当にすごいこと。「いまここにいること」の大切さがある。
本当に大事なのは、言葉にしっかり心を込めていたり、本当に自分が想っている言葉を届けることです。その方が相手に届けられるのだと思います。言葉もダンスもまず自分の感覚に耳を傾けることが一番大切なことだと思っています。
人は「変化させよう」として変化させられるものではなく、自分やグループ、チーム、組織がよりよくなりたいと思い、どうすればそうなるかを探求する結果として変化するんです。だから「変わる」とか「変わらせる」ということを目的にするのはやめましょうと私はいろいろなところで叫んでいます。
博物館にいる人にはそれぞれの特技や専門分野があります。私も何か得意分野がないと居づらいなと思っているときに、大量の骨を仕分けする中で、哺乳類なら大体の見当をつけられるようになってきました。博物館のために働けて自分も勉強でき、何より骨の形は面白くてハマりました。
プロジェクトの記録や組織の棚卸に伴走することが多いのですが、そこで起きていることは、本当に名づけようがないんです。それこそ敢えてことばにすると「誰かとともに生きていくこと」や「人生」みたいなことで…。