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2021年5月13日

現場のちからを生かす:オペレーションで安全項目を忘れないコツ②

アドベンチャークリエーションチームメンバーによるコラムです。
writer:中山泰

【人】について



「オペレーションで安全項目を忘れないコツ」を突き詰めるために、前回は、【 ①人 ②器具 ③施設 】の大きく3つに分けて考えました。

今回はその【 ①人 ②器具 ③施設 】のうちの、【 ①人 】について考えてみたいと思います。
前回書いた通り、 「運営する」ということは、運営に携わるスタッフ、そして参加者も安全項目に構成されるべき存在です。
どれだけ素晴らしい施設でも、また、どれだけ優れた道具や環境が揃い整っていても、それを使用するスタッフと利用する参加者がいないことには始まりません。

運営体制をどう整えるか

スタッフの場合、まずは運営体制が整っているのかが重要なポイントだと思います。
運営体制とは、運営するにあたり必要なスタッフ数と配置を考えることです。
施設毎に営業時間・形態は異なります。また、平日・休日で適切なポジション数も変わっていきます。そのため、その施設に合った適切なスタッフ数と配置や当日のシフト体制を整えることが大切です。

しかし、この体制を整えることは現場のスタッフだけでは難しいこともあります。 例えばポジション数で10名必要なのに、当日勤務できるスタッフが6名しかいない。または、そもそも雇用しているスタッフ数が足りないなど、現場スタッフだけでは解決できないこともあります。

解決できない場合、現場スタッフはどういう気持ちなのか…

・スタッフ数が足りていないがそのまま運営をする?
・スタッフ一人ひとりが無理をすれば良い?
・足りない日はこの日だけだから頑張る?
・休憩取れるかな?
・人がいないから仕方ない…

多分こんな気持ちになっていると思います。
さらに以下のような気持ちになってくると、気持ちが落ち込み、さらにマイナスなことばかり考えてしまうかもしれません。
・現場の気持ちなんて誰も理解してくれない
・なぜ自分(達)だけこんなにキツいのか
・勝手に決めてそれをやらされている…

などなど。

このような状況で果たして安全な運営はできるのか?
スタッフは安全に且つ楽しく業務ができるのか?
参加者に対して安心・安全・感動・楽しさを提供できるのか?
このような適切ではない運営体制の場合、その日はたまたま何もなく乗り切れたかもしれません。しかしいずれは怪我や事故につながる恐れがありますし、スタッフの施設に対する意識やモチベーションが下がるなど悪循環です。

そうならないために、常日頃から現場スタッフと管理・現場責任者がコミュニケーションをとり、スタッフ数や業務内容について共有・理解することが大切です。 しかし常日頃からコミュニケーションをとっていても、必ずしも良い方向へ進むとも限りません。

現場でできること

人手不足はすぐに解消はできないし、雇用ができたとしても新しいスタッフの教育には時間がかかります。

そのような状況でスタッフ数が足りない・厳しいとばかり文句を言っていても何も始まりません。仕方がないと悩んでいる今の状況…。現場スタッフだけでも多少は解決できる方法もあるかもしれません。

それは、日頃運営をしているスタッフだからこそ自分達の業務を把握し、当日の利用状況や参加者の動向がわかり、今まで運営をして培った経験と知識があります。
その経験と知識を生かし、今まで行ってきたオペレーションを変えてみる!今までとは違う方法を模索することこそが解決の糸口であり、現場スタッフがまずやるべきことではないでしょうか?

今まで行ってきた内容や方法・オペレーションが間違っているわけでは決してありません。
また責任者だけが悪いわけでもありません。過去を否定するのではなく、みんなで考えた事を共有し理解を得て、実践し意見を出し合い一緒に改善を行う。

そこに責任者も現場スタッフも全員が参加することで、より良い運営体制が出来上がり、コミュニケーションが生まれ、スタッフに対して日々の些細な違い(運営・稼働状況はどうか、スタッフ数・状況は、体調は、休憩はなど)に気付き、感じることができると思います。

本当に些細なことから始める。会話は雑談でも良い。気軽に意見を言い合える関係ができているからこそ、運営体制が整っていると言えるのではないでしょうか。
それらをまとめると、 【 ①人(スタッフや参加者)に関係する安全項目 】のスタッフについては、

・運営に必要なスタッフ数とその配置を考える
 →責任者が施設の状況を理解し把握すること
・適切なスタッフ数とその配置を可能にするオペレーションを考える
 →責任者だけに任せるのではなく現場スタッフも一緒に考える
・責任者と現場スタッフの連携をとる
 →否定するのではなくお互いが意見を伝え理解する

このことが結果、施設の安全な運営に繋がるのではないのでしょうか。

スタッフのことだけで長くなってしまったので、今回はここまでにして…。 次回は【 ①人(スタッフや参加者)に関係する安全項目 】の参加者についていろいろと考え書いていければと。

きっと今回のスタッフについての話が次回の参加者へも深く関わり、そして繋がると信じて…。

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