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パナソニックライフソリューションズ創研株式会社

パナソニックライフソリューションズ創研株式会社

PAの1日プログラムを受講してくださった、パナソニックライフソリューションズ創研株式会社の荒川誠さん(写真左から2番目)と村上淳さん(写真右から2番目)に、PA(プロジェクトアドベンチャー)体験での気づきや学びについてお話を伺いました。(写真の左右は、プロジェクトアドベンチャージャパンコーディネーターの池田佳奈子、青木望) PA体験 PA体験はいかがでしたか? 村上様(以下敬称略):翌々日、体が痛かったです(笑)。普段体を使うことがないので、身体性というのはこういうことかと思いました。PAワークショップに行った翌朝、社内で荒川に会ったときに、「チームビルディングや新入社員研修でいいのない?」ときかれたので、「いいも何も、これしかない!」と早速勧めました。 PA体験のどこがよかったのですか? 村上 :気持ちよく遊んで学べたなという感じです。久しぶりの感覚が体に残っていました。 荒川様(以下敬称略):ある新入社員研修で一体感をつくりたいという要望があり、私はできれば横のつながりだけではなく、経営者も含めて何かできないか、会議室のような場所ではなく、縦横関係なくできるプログラムはないかと探していたので体験会に参加しました。 高いところでの経験 印象的な場面はどこですか? 荒川:「てつなぎトラバース(高さ8mのワイヤーロープの上をパートナーと手をつないで進んでいく挑戦)」ですね。私は高所恐怖症なので、みんなの足を引っ張らないか心配でした。高いところに行く前に、いろいろな体験を地上で一緒にして、信頼関係があったうえでやったからこそできたということを感じました。 荒川:高い所ではパートナーが頼もしくて惚れ惚れしました。パートナーにリードしてもらいながら動く中で、彼女と私の役割がなんとなくわかってきて、一緒に進んでいくことができました。 他のペアを見ていても思いましたが、やりとりをしながら、それぞれの役割や関係性が自然にできていました。ああいう場に置かれるとそれぞれの強みなどが現れてきて、お互いをカバーしながら挑戦することができますね。 下でロープを握っているメンバーはどうでしたか? 荒川:自分の体を扱うので精一杯で、下からのフォローは最初はわからなかったんです。パートナーにリードしてもらいながら歩いていったら、少しずつ周りの声がきこえるようになってきました。 最初は本当に余裕がなくて落ちそうになったりしたのですが、「ここで落ちたらかっこ悪いな」「みんなにも迷惑かけるな」と思って踏ん張れたのは確かです。そういうことはなかなか経験できないものかもしれません。ハイエレメントの印象が一番強いですが、そこに至るまでのお互いのことを知り合うグループの体験(ローエレメント)があったからこそのハイエレメントでした。 村上 :私はハイエレメントでは「Jタワー」に挑戦しました。ホールドが緩んでいて踏ん張りがきかなくて、足が滑ってしまい途中で降参してしまいましたが、最後はネットに飛びついて降りてきました。私は高いところに登るチャレンジよりも、下でロープを持つビレイヤーをしたときの方が気づきが大きかったです。普段しないような声掛けをしたり、委ねてもらうという貴重な体験ができました。 信頼関係を醸成する ハイエレメントに至るまでのグループはどのようなものでしたか? 村上 :私は高いところが苦手ではないからか、ハイエレメントよりもローエレメントなどの地面での活動の方が印象に残っています。 「パイプライン」(雨どいのようなものでビー玉を運ぶ活動)では、みんなでいろいろな知恵を出し合ってやりました。やっていくと分業したり声を掛け合ったりすることで、自ずとパターンのようなものが出来てきて、どんどんうまくなっていきました。自分たちで目標設定することで、皆が主体性を発揮し、皆がリーダーになっていました。成功したときはとても嬉しかったです。 また「ニトロクロッシング」(ロープを使って全員が小さなスペースに渡る活動)では、絶対に達成は無理だと思っていました。狭い場所に次から次へと人が乗ってきて大変だったのですが、みんなで支え合って、全員が小さな島に乗ることができました。午後からハイエレメントをしましたが、グループに通じ合うものが出来上がっていたからこそ、ハイエレメントに挑戦できたという感じです。 荒川:ローエレメントでは、体験から得た気づきを共有する機会があり、その気づきをすぐに実践に移していくので、どんどん会話の質があがっていくのを感じました。それは私だけではなく、みなさんも感じていたのではと思います。一日という時間があったのも大きいと思います。 職場に持ち帰る PAで得たさまざまな気づきや学びを職場でも生かすことことについてはいかがですか? 荒川:研修後に職場環境に帰ると、元に戻ってしまうことはあるかもしれません。会社は経営者自身がビジョンを立てたり、ありたい姿を具体的にイメージできているかいないかが大切だと思っています。経営者が研修の場に一緒にいて、そこで感じたことをもとに、どのような環境にするかが大切だと思います。経営者のひとつの発言でたぶん全然違うと思うんです。研修を通して経営者が変わると、下の人間も少しずつ変わっていくので、そのきっかけづくりをしたいですね。 研修は気づきがあってなんぼだと思うので、自然の中でいつもと全く違う環境でやるのは、普段の生活にいるのとは違うインパクトがあります。PAをして職場に戻ったときに、10人か100人のうちの1人の行動がそこで変わって、その人がもっとこうしていこうよとなって、少しずつ変わっていくものなんだと思います。 「個」と「還る」 PA体験をひと言で表すと何ですか? 荒川:「自然」と「個」ですね。自然の中でやる意味は大きいと思います。また、いくらチームを育てようとしても、個人が整っていないと、いずれか破綻してしまいます。研修では「チーム」の大切さを学ぶことがあるのですが、その前にひとりの人間としてちゃんと整っているかが大切で、日頃からの個としての鍛錬が重要だと改めて感じました。 PAではファシリテーターが「個として発信する」ことを促していたと思います。結果、それぞれがチームに情報を出していくということがなされていました。 村上 :私は一日の体験を思い起こすと、「還る」という言葉が浮かびました。いろいろな意味で還ってきた感じがしました。あとは「緑」です。緑の効用は大きいですね。緑が心に影響を及ぼすから還りやすいんだと思います。「子どもの頃こんな風に遊んでいたな」と思いながら登ったり、飛んだり、走ったりしました。 プログラムの中では、初めて会った人たちが知恵を出し合って、それぞれの持ち味を自分で発揮してといくことを考えながら、自分で自分の役割を決めます。 一方、会社では役割は与えられているものです。いろいろな適性や期待をベースに役割が与えられますが、PAの場では自分で自分の役割をつくっていかないと進まないし、チームとしての目的が達成できません。本来、組織づくりというのはそういうものなのではないかと思います。 見せていなかった自分の強みが出て来るのを促されている感じがしました。いろいろ意見を出し合って、仮決定してやってみる。うまく行かなかったらまた考えて修正する。まさにビジネスですよね。ビジネスというより、そういうのが人間の営みだと思うんです。 小さい頃、そういうことが日常で起こっていたんだと思います。それがいま非日常になっているとしたら、PAのあの場は「還る」ところなんだと思います。

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株式会社グロービス

株式会社グロービス

大手システム企業での組織活性化施策において、株式会社グロービス様のパートナー企業として237名にPAプログラムを提供いたしました。 弊社をパートナー企業として選定された理由や組織開発のプロの目から見たPAプログラムでの特徴について、グロービス・コーポレート・エデュケーションの澤田様(マネージャー)、長川様(コンサルタント)にお話を伺いました。 参加したくなる研修 導入のきっかけを教えてください。 澤田様(以下敬称略):あるクライアントから組織活性化をキーワードにお話をいただきました。社員が前向きに手をあげて参加したくなるような取り組みにしたい、かつチームビルディングの要素を盛り込んで、チームの関係性をよくしたいというお話でしたので、プロジェクトアドベンチャー(PA)が一番フィットしそうだと判断しました。 どの部分が一番フィットしそうだと思われましたか? 澤田:一番はチームビルディングという目的に非常に合うと思いました。日々の業務で関わりのある人同士がチーム単位で参加する取り組みでしたので、そこにもフィットすると思いました。 体験のちから 提案の中で説明をする難しさはありましたか? 澤田:何をするのかは、なかなか伝わりにくいですよね。クライアントへの提案の2年前にグロービス社内のPA体験会に参加しました。とても印象強く、効果についても実体験としてあったので、説明しやすかったです。あとは提案の段階からPAJのコーディネーターに同行してもらっていたので、先方の不安は払拭された感じでした。 3ヶ月の間に全8回の研修を実施しましたが、1回目のプログラムで、先方の主要な方たちが一緒にPAを体験してくれたのは大きかったと思います。体験してみれば「ああ、こういうことか」と実感していただけたり、「こんなことをしたよ!」と社内で口コミで広がっていったそうです。体験のちからはすごく大きいですね。 役員や管理職の方がグループに入ると、最初はその方の顔をみながら動くという風になっていましたが、アクティビティを通してどんどん変わっていきました。下の人から意見が出たり、上の人も気負ってリードしたりせずに一緒にやるという変化が見えました。 どうしてそういう変化が出るのだと思いますか? 澤田:よく設計されていると思います。始まってすぐに、参加者の方々が「ここは普段の関係の場ではないんだな」ということがよくわかってくるんです。ニックネームで呼ぶ、体を動かす、声を出す、屋外で気持ちがいい。その場で行われるコミュニケーションが普段と違うモードに入るんですよね。そういう入りから、具体的に課題解決アクティビティに入っていきます。日頃のモードや関係性に引っ張られつつ、適宜ファシリテーターが振り返りを促したり、適度に放っておいてくれたり、的確にリードしてくださっていました。緩急のつけ方や、アクティビティの数や難易度がよく設計されている賜物だと思います。 長川:PAは、自然の中でフラットになれるのがいいなと思いました。オフィスにいると年齢や経験、役職があるのですが、自然の中でみんなが平等にいる感じがよかったです。 自然の中でニックネームで呼び合って、額を寄せ合って、チャレンジするのはいい場だったと思います。環境の中で柔らかくなっていくのがいいですね。 楽しさから活性化するチーム 参加者の活動を見ていて印象的な場面はありましたか? 澤田:サイクルタイムパズル(木の板でできたパズルをみんなで組み立てていく活動)ですね。お互いにうまくいかないときも含めて、メンバーとしてコミュニケーションを取りながらきちんとゴールに向かうという姿が印象的でした。 参加者の方からは、「会話をしながら、協力してひとつのものに取り組むのが楽しい」という感想が出てきていたのも印象深いです。 研修は、関係性向上をテーマにしていたのですが、朝バスから降りてきたときと、夕方バスに乗るときの表情の違いが如実に現れていました。 若手、中堅、ベテラン、個々人それぞれに様々な気持ちの変化が起こり、それが反応し合うダイナミズムというのがある場だと感じました。 長川:私は「アイランズ」(3つの島を板を使ってみんなで渡っていく活動)が印象的でした。途中から若手がどんどん引っ張っていきました。人から必要とされているという肯定感が芽生えていて、見ていてほっこりしました。 ファシリテーターの個性 研修を担当するファシリテーターはいかがでしたか? 澤田:ファシリテーターの皆さんのキャラクターはそれぞれ違っているのですが、距離感が絶妙です。プロフェッショナリティを感じました。 ファシリテーターによって提供する活動が全く違います。同時に複数のグループで活動していましたが、やっていることはみんな違うのに、どのチームも楽しそうでした。 それぞれにそれぞれのことをやりながら、「その日のチーム」が出来上がっていく感じですね。振り返りの方法やトーンも違うけれど、どのチームも着実にゴールに到達していました。 長川:主となるのは参加者で、そこでファシリテーターが出過てもいけないし、後ろに下がりすぎても場をつくれないと思うので、そういう意味で素晴らしい距離感だったのではないかと思います。 「PA」とは PAをひと言で表すとしたらどんな言葉になりますか? 長川:「未知なる冒険」ですね。年齢や役職、普段の業務を越えて、みんなで冒険しに行く、その先に何かを見つけに行くというイメージです。 澤田:非日常感の舞台だてもすごく大切な要素ではありますが、本質的には「関わり合い」「支え合う」みたいなものかなと思います。PAはひとりではできないものです。そこが価値なのかなと思います。 PAはどんな課題感があるときに有効だと思いますか? 澤田:仕事が細分化されてしまうと、自分が何のためにこの仕事をしているのだろうと悩んでいる人が多くいます。特に自分一人で完結してしまうタスクですと、チームリーダーと自分の関わりはあっても、先輩や同僚との横のつながりがない環境が、業種に関わらず起きていると思います。そこに対して、より組織の関係性をよくするためや、アイデアや雑談みたいなことが起こる組織にするためというニーズはあるのではないかと思います。 長川:今回のインタビューの案件とは別に、社内向けに開催したPA体験会には、グロービスのグローバル部門の社員も参加しました。文化も言葉も異なる中、お互いを理解するのは難しいです。でも一回それを全部下ろして人間として自然に行こうという部分は大事だと思っています。言語や文化、背景が違う人達がわかり合えるきっかけになるだろうと思います。

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