今年4月からプログラムチーム・コーディネーターのマネジャーになったのんちゃん(青木望)。コーディネーターの仕事の面白さ、やりがいについて聞きました。


目に見えないものを言語化していく

企業コーディネーターと学校コーディネーターの共通の思いは、「PAの価値をどう伝えるか」と「いかに最良の場をつくるか」ということです。

コーディネーターは「目に見えていないものを形にしていく、言語化していく」仕事だと思います。PAのプログラムというのは、周りで見ていると何をやっているか分かりにくいと思います。

「なんか楽しそう」「助け合っている」ように見えても、それがどうして起こっているのか分かりにくいんです。ファシリテーターがやっていることや起きている出来事を言語化してクライアントに伝えることはコーディネーターの大切な仕事のひとつです。

コーディネーターの仕事は、いろいろなことに意味づけをするのが好きな人が向いているかもしれません。何に対しても意味を見つけていけると、一見無駄に思えることもつながっていき、クライアントが気づいていなかったことや見えていなかったことを意味づけていくことができます。それを楽しんでできることが大切ですね。

クライアントと共に課題を見つけ出す

コーディネーターの仕事はまずはクライアントと会って、今、課題だと思っていることを聞きながら、多角的な視点で話し合っていきます。問いかけていくことでその団体が持っている背景が見えてきます。

いろいろ話し合ってもその場では結論が出ないこともあります。そうなると今度は先方内でどういうプログラムがいいのか、そもそも目的は何かという話し合いが生まれることがあります。それをもとにまた我々と共に話し合いを進めていくことができます。

先方が話を膨らませるようなアシストができると、コーディネーターの仕事としてはいい仕事をしたと思えますね。そうなると先方が気づかなかった何かに触れることができ、我々の価値が発揮できる状態ができていきます。

ファシリテーターとの連携

プログラムを実施するうえで、ファシリテーターとの連携はとても大切です。事前にプログラムの意図や思いを共有してプログラムを実施します。よくあることなのですが、クライアントが話していた参加者像と当日やって来た参加者にギャップがあることもあります。そういうことが起きたときにはその場で連携をはかりながら修正していきます。

ファシリテーターと意見が合わないときはひたすら話します。コーディネーターとして全体を見て「こういうことを達成したい」ということを伝えていきますが、ファシリテーターが自身の経験則からのアイデアを出してくれることもあります。

この2つをどう擦り合わせていくかを調整し、さらにクライアントとも現状と修正案について話をするのも大切な仕事のひとつです。

ファシリテーターが持っている力を発揮しやすい環境を整えることがプログラムを運営するうえ大切だと思っています。

コーディネーターの幸せ

コーディネーターを務める幸せは常に感じています!それが何なのかはまだ言葉になりきっていないのですが、「いろいろなものをくっつけて、価値を発揮する」ということだと思います。

「コーディネーター」には営業の要素もありますが、僕は売ろうとは思っていません。伝えようと思っています。伝わったら買ってもらえるので、そこはお客さんが選びたいように選ぶんです。

見ようによっては売り込んでいるように見えるかもしれませんが、「これ買ってくださいよ」という形ではなく、「こういうことができます」「こんな状態がつくれると信じています」「こんなことやりませんか」と伝えています。

今後はコーディネーターという仕事を極めたいですね。「コーディネーター業」というジャンルを築きたいと思っています!

(20180620)

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